建築士という職業2(一級建築士、二級建築士試験ガイド)

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建築士という職業2

建築士という職業2

建築士の人に話を聞くと、一様に口をそろえていうのは『建築士は施主の手足』という事です。建築士としての一番の仕事は、設計をする技術を持たない人、設計をする資格がない人、理想の形を表現する事ができない人、理想の形を表現する資格を持たない人、これらの人々の手となり足となり、代筆者として製図をする事です。

建築士はただ、建築物を設計、工事監理をする資格を持っているだけの人。という事は絶対に忘れてはいけません。大切なお客さまである施主が求めている事は、あなたの自由な発想ではなく自分の理想の形、あなたのしたい事するためのアドバイスではなく自分のしたい事をするためのアドバイスなのです。けれど、時々、極々たまに、建築物のスパイスとなるようなあなたのアイデアを求めている。建築士は多くの人間の中でたまたま、建築物の設計をする技術や資格を有している、というだけの事なのです。

わたしが建築ではなくライターという道を選んだのは、この事が大きな理由になっています。建築士という職業に就いている人に比べれば短期間ではありますが、建築について学んだ中で、自分は人の想いや願いを建築物に表現する能力はない、かといって絶妙なスパイスになるようなアイデアを出せるような才能もない、何より自分は自分の思う通りのものしか造りたくない、という事を強く感じました。そしてそんな時に、なぜか書く事のセンスを褒められ、書く事の楽しさや可能性を感じ、ライターという道に進んだのです。

建築士は、ものすごく大変な職業です。一級建築士資格が『足の裏のご飯粒』と表現される事は建築士を目指している人には有名な事ではないでしょうか。『なかなか取れない』『取っても食えない』『取らないと気になる』という意味なのですが、まさにその通り。

しかし、建築士のおもしろいところはそのような事を考えても、そのような資格であっても取るだけの価値はあるし、一生を捧げるには十分過ぎるほどの魅力がある、という事です。実際わたしも、学校である人にであわなければ様々な思いは抱えたままにしろ、今頃は建築士をしていたと思います。そして、なんだかんだいいながらも建築の魅力にドップリはまっていたと思います。

建築士という職業に就いている人が誰もが口にする『ものすごく大変だけど、ものすごくおもしろい。だって建築が好きだから』という言葉が、建築士という職業のその全てを物語っているのではないでしょうか。

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