一級建築士資格というもの2(一級建築士、二級建築士試験ガイド)

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一級建築士資格というもの2


一級建築士試験は、試験の難易度だけではなく受験資格を得るだけでも長い時間を必要とし、『誰でも受ける事ができる資格』と言う事はできません。一級建築士試験がこれほど高いハードルを掲げている理由は、建築士という職業が医師と同じように人の命、あるいは人の人生に大きく関わっている仕事だからではないでしょうか。

建造物というものはとてもデリケートなもので、たった一つの欠陥が建物の崩壊に繋がってしまうという事も少なくありません。人が多く集まるような駅や空港、デパートやマンションが、そのような欠陥を持った建造物であった場合はどうでしょう。運良く人の命に関わる事がなかったとしても、駅や空港は機能を失いデパートは経営ができなくなり、マンションの住民は住むところどころか家財道具まで失う事になります。

また、自分が家を建てた際に欠陥住宅どころか、自分の意向が全く伝わっていないようなトリッキーな家が完成してしまったらどうでしょうか。意味のわからない家を見せられ時のショック、その家で過ごさなければいけないという苦痛、家を建てるために失ったお金、そのお金を貯めるためにした様々な苦労、その損害は容易に想像できるものだけでは到底足りないでしょう。

一級建築士試験がこれほどハードルを高く掲げている理由は、多くの人の様々な損害を防ぐ事、これに尽きるのではないでしょうか。一級建築士資格は他の建築士資格とは違い、どんな規模の建物でもどんな利用目的の建物でも、設計する事ができます。これは同時に多くの人の命や人生に深く関わるという事でもあり、一級建築士資格を所有して仕事をするのならば、これらの事に責任を感じなければいけないという事なのです。建築関係の法令はどこか抜けたところがあり、例えば建築法に則った建物であればその建物が崩壊し死傷者が出たとしても、建築法的には建築士に責任は発生しません。民事や刑事事件として責任を問われる事はあるかもしれませんが、建築物を設計したという点においては建築士には一切の責任がありません。この事をどのように受け止め、建築士として働くうえでどのような事を胸に置くのかはあなた次第です。

ですが、建築士という職業を考えている人がいるのならば、人の命や人生を背負う覚悟が必要だと、覚悟をしてしかるべきだとわたしは思います。

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